幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



しかしこの翌日……。


鳥羽方面では旧幕府軍が一時的に盛り返すも、伏見方面では新政府軍に土佐藩の兵士が合流し、さらに事態は悪化。


「総司、悪いが昼間も出られるか」

「もちろんです」


副長に請われ、総司とあたしも昼の戦場に出陣した。

伏見の山中で、新撰組は新政府軍と衝突。

その場はあっとう間に修羅場と化した。


「やれっ!新撰組だ!」


遭遇した敵兵と乱闘になり、総司は疲れを感じさせない冴えた剣で、敵をばさりばさりと斬り倒した。

あたしは昨夜のように、銃を使わせないように手裏剣や苦無を投げつける。


「腕……手首……もっと鍛えておくべきだった~!!」


夜より命中率は上がるものの、投げる数も多くなるので、すぐに手が悲鳴を上げだした。


「大丈夫か?隠れて休んでてもいいぞ」


敵の姿が見えなくなったすきに、総司が気遣って声をかけてくれた。


その時……。