「まさかこんなところで、事の真相が聞けるなんてな!」
ハッと気づくと、手を拘束された敵の後ろで、白刃がきらめいた。
敵は魚のような目を見開くと、声もあげずにその場に崩れ落ちる。
背中には、見事な袈裟懸けの跡が残っていた。
「総司……」
「呆けてんじゃねえ!」
敵を斬り伏せた総司の横から、別の敵が斬りかかってくる。
総司はそれを片手で持った刀で受けると、敵の腹を蹴り飛ばす。
するとその真後ろに立っていた別の敵の刀に、その背中が押し付けられた。
「ぎゃあっ」
鱗で強化されているから、簡単には死ねない。
けれど、痛いことに変わりはないみたいだ。
総司はすぐに身を翻し、迫ってくる敵を右へ左へと斬り伏せていく。
向こうの方では、原田先生が槍を振り回し敵を突き刺す音が聞こえていた。
人数の割には優勢かと思われた、そのとき……。
──パァァン!
乾いた銃声がして、背がびくりと震える。
鉄砲だ。
そう思ったときには、鉄砲を持ったもののけと同化した敵が、さらに20名ほど隊列を組み、こちらに向かってきていた。



