頬を撫でると、総司は手を避けた。
黒い瞳で、こちらを見つめる。
「好きだ、楓」
かすれた声が、あたしの心臓を揺さぶる。
「俺にとって何より大切なのは新撰組だったけど……それ以上に愛しく思ってたのは、お前だった……」
だった、ってなに。
過去形にしないで。
これからも、一緒に生きるんだよね?
「会いたかった……顔を見て、抱きたかった……」
総司は愛しげに、あたしのお腹をなでる。
「ずっと……見守ってる。そばにいるから……この子を、よろしくな……」
よろしくな、って。
人任せにしないでよ。
この子はあたしの子でもあるけど、あんたの子でもあるんだよ?



