思えば、入隊のときから何度も、総司はあたしを新撰組から遠ざけようとしていた。
だけど結局は、お互いに離れることができなくて……。
普通の女子に戻れる機会は、いくつもあった。
総司が平穏な道を選択できる機会もあった。
それでもあたしたちは、自分で、新撰組として生きることを選び、ここまで一緒にやってきたんだ。
「だけど……それももう、終わりみたいだな……」
「えっ?」
突然ぐっと、総司が痛みをこらえてうめく。
汗と地で汚れた頬がひきつった。
終わりって……まさか、総司……。
「そんなこと言わないで」
涙が溢れ、総司の顔がぼやけてしまう。
終わりだなんて。
たしかに新撰組の一員として、仲間と追い続けた夢は散ってしまった。
総司にとっては、生きる目的を失ってしまったことと同じだろう。
だけど。



