幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



思えば、入隊のときから何度も、総司はあたしを新撰組から遠ざけようとしていた。


だけど結局は、お互いに離れることができなくて……。


普通の女子に戻れる機会は、いくつもあった。


総司が平穏な道を選択できる機会もあった。


それでもあたしたちは、自分で、新撰組として生きることを選び、ここまで一緒にやってきたんだ。


「だけど……それももう、終わりみたいだな……」


「えっ?」


突然ぐっと、総司が痛みをこらえてうめく。


汗と地で汚れた頬がひきつった。


終わりって……まさか、総司……。


「そんなこと言わないで」


涙が溢れ、総司の顔がぼやけてしまう。


終わりだなんて。


たしかに新撰組の一員として、仲間と追い続けた夢は散ってしまった。


総司にとっては、生きる目的を失ってしまったことと同じだろう。


だけど。