「俺たちが追いかけた夢が……とうとう散ってしまったか……」
俺たち、というのはもちろん新撰組のことだろう。
誠の武士をめざした彼らの夢が、儚く散っていく。
総司の気持ちを想うと、胸が締め付けられた。
「よく戦いぬいたよ。局長も副長も、みんな褒めてくれるよ」
「ああ……」
総司の顔色が、どんどん悪くなっていく。
頬や唇から血の気が失われていき、握った手から力が抜けていった。
「かえ、で……そこに、いるか……?」
定まらない視線。震える声で総司はあたしの名を呼ぶ。
「総司、聞こえてる?大丈夫、あたしはここにいるよ」
大声で応えると、総司は少しホッとしたような顔をした。
「すまねえな……こんな最果ての地まで、つきあわせちまって……」
「ううん、あたしが勝手についてきたんだよ」
「そうじゃ、ねえよ……」
総司はあたしの手を、そっとにぎりかえす。
「俺が、どうしても、お前を……離せなかったんだ」



