「総司、総司!しっかりして!」
とにかく、この場を離れなきゃ。
あたしは総司の上体を起こし、担ごうと体を滑り込ませる。
けれど、肩の傷が痛むばかりで、なかなか足が進まない。
「くそぉぉ……!」
悔しくて、涙がこぼれそうになる。
そんなとき、ふと肩が軽くなった。
驚いて振り向くと、そこには小次郎と槐の姿が。
二人とも忍装束で、総司の体を支えてくれている。
「どうして……」
「説明は後で」
「早くここを離れるんだ!」
小次郎が総司の体を担ぎ、走り始めた。
呆然とするあたしの手を、槐が引く。
あたしたちは銃弾の雨の中を、一気に駆け抜けた。



