「勝ちたい気持ちは、俺らも一緒だけどな!」
原田先生が槍をかまえて敵の前に踊り出る。
あたしたちもそれに続いた。
「新撰組、原田左之助!」
「同じく、沖田総司!いざ、参る!」
二人は名乗りを上げると同時に地を蹴る。
鉄砲の用意をさせる前に、全員斬り伏せてしまうつもりみたい。
「真面目だよねえ、このご時世にいちいち名乗りをあげるなんてさ!」
一応死んだことになっていて名乗ることのできない平助くんは、半分人の人狐の姿から、完全な白い狐へと変身した。
「同じく新撰組、沖田楓!」
見ているだけなんてごめんだ。
あたしもみんなと一緒に、敵軍の中へと突っ込んでいく。
「それっ!」
原田先生は伸縮自在の槍で、敵がかまえようとする鉄砲を次々に打ち払う。
地上に落ちた鉄砲の上を、白い線となった狐が飛び回ると、それらはあっという間に凍って使い物にならなくなった。
狐はもちろん、平助くんだ。



