宇治川から、まだ味方が留まっている伏見へと帰る。
すると、薩摩兵がいた御香宮方面から、後退してきた新撰組と旧幕府軍を見かけた。
みんな疲労困憊しているようで、暗い顔をしている。
「監察、大丈夫かな……」
心配だったけど、彼らと合流したらまたいらない時間を食ってしまいそうだ。
あたしたちは目立たないよう、闇夜に紛れ、そのまま歩を進めた。
すると。
「うーわ、マジじゃん!アホだろあいつら!」
焼け落ちた伏見奉行所の辺りで、高台から降りてきた敵と遭遇。
原田先生の言っていた通り、数はおよそ30。
陣笠の下から、鱗に覆われた顔が見えた。
「団体でもののけの肉を食らうなんて、どうかしてるよ」
「そのために水辺のもののけを、わざと殺すようなことをしたのかもしれねえな。
そこまでして、やつらはこの戦に勝ちたいというわけだ」
平助くんと総司が、嫌悪感を露わにした。



