新政府の総攻撃から逃れ、戦に勝ったとしても……あっちは次々に新しい兵を送り込んでくる。
戦いはいつまでも終わらないだろう。
負けて降伏しても、未来はない。
榎本さんや大鳥さんのような、留学をして外国の知識が豊富な人材は、新政府側でも必要とされるだろう。
一時は罪に問われても、そのあとは生き延びて、世の中のために働けるはず。
けれど、総司は?
『元新選組副長・土方歳三』の名は重すぎる。
京で討幕派を斬りまくり、ここでの戦もただ一人勝ち抜いている軍神は、敵から見たら悪鬼以外の何物でもない。
きっと近藤局長と同じように、賊軍の汚名を着せられ、首を斬られてしまうだろう。
「一緒にいるよ。どこまでも、ついていく」
決して、死に場所を求めているわけじゃない。
自分らしく生きるために戦い続ける総司を、どうして責められるだろう。



