数日後。
総司は夜な夜な、独自に小隊を率いて新政府軍に攻撃をしかけていた。
そんな遊撃ではどうにもならないことは本人もわかっているみたいだけど、何もしないでいられるほど気が長くもない。
「眠れたか?」
あたしが目を覚ますと、総司が優しい顔でのぞきこんでいた。
ああ、よかった。今朝も帰ってきてくれた。
「うん……ごめんね」
あたしの体調不良はずっと続いていた。
どうも胃の調子が悪くて、食欲が出ず、痩せてしまった。
そのせいで、一緒に遊撃に出ることもできていない。
「いや、気にするな。今日こそは医者に診てもらえ」
総司はそう言うと、五稜郭の近くに住んでいるお医者様の家の地図を差し出した。
「一緒に行こうか」
「大丈夫。一人で行けるよ」
総司は毎日軍議で忙しい。
その合間に連れていってくれると言うのだろうけど、あたしは遠慮する。
少しの時間でも、休んでもらわなきゃ。



