放心しているような、総司の目。
二人とも、総司を助けてくれたの?
その身を挺してまで……。
「総司っ、退却しよう!二人を連れて!」
こんなところで犬死にするわけにはいかない。
あと一歩だった。
悔しいけれど、あんな機関銃があってはどうにもできない。
「くそおぉぉぉっ!」
総司は叫ぶと、二人を両腕で抱え込んだ。
あたしは柱から縄をほどき、銃弾の雨の中を駆け抜ける。
手早く体どうしを縛りつけると、回天から投げられた縄と鉤爪でそれを繋いだ。
そうして、なんとか甲鉄から退避したあたしたちは、甲板に二人を降ろし、誰も近づかないように命じた。
「しっかりしろ、二人とも!」
総司が叫ぶ。
「……安心しろよ……人魚はしばらく、おとなしく……してると思う。
人間に……あんな武器があるって……思わなかったんじゃ、ない?」
「平助、もういい。休め」



