とにかく、今までの銃とは比べ物にならない速さ。
そんなものを向けられては、刀の味方はどうすることもできない。
赤い血が夜空に舞い、味方が倒れていく。
「くそ!」
総司は立ち上がり、砲手へ刀の先を向ける。
「新撰組局長・土方歳三!参る!」
そうしてわざわざ大声を出すと、ガトリング機関銃の前に躍り出た。
「新撰組だと!?」
敵は当然、総司を狙う。
総司は機関銃の先を向けられながら、甲板の上を軽やかに走り抜けた。
回天から銃口を遠ざけるためだろう。
でも、無茶すぎる。
弾丸は総司の体のぎりぎりのところを飛んでいく。
「やめて!」
防戦一方の総司。
一瞬でも立ち止まれば、たちまち蜂の巣になってしまう。
あたしは砲手の後ろから攻撃しようと思った。
そのとき、回天の方から声が。



