「生きていたのか」
総司の顔が輝く。
すると、平助くんが明るい声で答えた。
「当たり前だよ!蝦夷に向かおうと思ったら、大変なことになってるからさ」
「ご心配をおかけしました。もののけは私たちが引き受けますゆえ」
二人とも、無事だったんだ……!
再会を喜ぶ間もなく、平助くんは縁から波の中へと飛び降りていってしまった。
「平助くん!」
波の上で、白い光が飛び跳ねる。
人魚に噛みついたり、体当たりしているみたい。
「すごい!」
このまま人魚たちを撃退できれば、高雄や蟠龍も合流できるかも!
そんな淡い期待を抱いた矢先……。
「なんだあれは」
隣でごくりと息を飲む音がした。
総司の視線の先を追うと、そこにいたのは……。
「ええー!!」
波の間から、一際大きな波が現れたと思った。
しかしそれは、二つの目を持っている、巨大な人間のようだった。



