「不安な人はこの縄を使ってー!」
先に鉤爪をつけ、回天へ投げ返す。
そのまま甲板に立っている柱へ、縄をくくりつける。
「なんだお前は!」
背後からパン、と銃声がした。
反射的に身をすくめて振り返ると、敵兵が銃を持ってこちらをにらんでいた。
と気づいた時には、すでに引き金にかけられいた指が動くところで……。
逃げる暇もなく、二発目が発砲される。
撃たれる……!
思わず目を閉じた。すると。
──キイン!
鋼が、何かを撃ち返したような音がした。
おそるおそる目を開けると……。
「総司!」
目の前にあったのは、総司の背中だった。
「お、おのれえっ」
もう一発発砲される。
その弾丸を、総司は人間とは思えない速さで振り上げた刀で、撃ち払った。
「こいつは、俺が守る!」
総司はそう怒鳴ると、銃を持っている相手に向かい、刀一本で突っ込んでいく。



