幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



自分なんか、頭領の地位を放りだして、勝手に肉体滅びさせたくせに……。


今そんなこと言ってもどうしようもないけど。


「もしや、他の2隻もこいつらがまとわりついてるのか?」


「もののけがあたしたちの行く手を阻んでいるってこと?まさか」


そんなの、嘘だって言ってよ~。


まさか、ここまで来てまたもののけと戦わなきゃならないなんて。


「土方奉行!高雄から信号が!」


背後から声がして、あたしたちは急いで船室へと向かった。


荒波に飲まれながらも、なんとか高雄は合流できそうだという。


甲賀さんと話し合いをするというので、あたしは物陰でシャツを脱いで、こっそり絞ることに。


せっかく総司が作ってくれたのに。もののけのバカ。


「……どこにいるかと思えば。なに煽情的な格好してやがるんだよ」


「ひゃっ!?」

反射的に胸元を隠して振り向くと、会議をしているはずの総司が。