「このままじゃらちがあかねえ。
城門が閉じている間に門前近くまで進め!」
「ええっ、いつ開いて砲撃されるかわからないのに?」
「真ん中を行くバカがあるか。
左右に別れて行くに決まってるだろ」
「わ、わかってるもん……」
総司が指示を出すと、あたしを含めて十余人の兵士が前に出た。
監察時代を思い出しながら、門が閉じている間にこっそりと門前に寄る。
他の兵と左右に別れて待っていると、門が開き始めた。
「行くよ!」
大砲が火を噴く前に、あたしたちは門の中へ突撃する。
あたしは一番に敵の砲手に苦無を投げつけ、相手が怯んだところに縄を巻き付けた。
「よしっ。土方さーん!突撃していいよー!」
手を振ると、総司が遠くでこくりとうなずくのが見えた。
一緒に突撃した味方が刀を抜き、付近にいた敵と交戦しはじめる。
すると城の中から弾丸が飛んできて、あたしは紙一重でそれを避けた。
そのうちに約7百名の味方が押し寄せる。



