明治元年10月。
榎本氏率いる旧幕府軍は蝦夷・鷲の木に上陸。
榎本軍は大鳥隊と土方隊に別れ、五稜郭へ進軍。
五稜郭とは、慶応2年に完成した、江戸幕府により箱館に建造された稜堡式の城郭。
もともと函館奉行所の移転先として作られたものだ。
今は新政府軍に占拠され、函館府が移されている。
途中で出会った新政府軍と風雪の中で戦い、何とか勝利をおさめると、五稜郭にいた函館府の官僚たちは何もせずに撤退。
そのおかげで、旧幕府軍はあっさりと五稜郭に入城することができた。
「はあ~、やっと落ち着ける~」
蝦夷に来るまでの波ったら、そりゃあ高くて。
船が苦手なあたしはほとんど立ち上がることもできないまま、ふらふらで上陸、なんとか生き延びた。
しかもまだ10月なのに雪まで振っている蝦夷は寒すぎて、とうとう忍装束では耐え切れなくなった。



