「あ、土方さん……じゃねえや、総司」
「これは誰の仕業だ、平助」
「その顔でにらむなよ!俺だってわかんねえよ~」
平助くんは早口で、今言ったことを説明する。
もののけたちの気配を感じて峠を見下ろしたら、すでにもののけどうしが衝突しようとしていたらしい。
「一が言うには、こんな強力な結界を張れるのは、もしかしたら岡崎一族かもってさ」
「あいつか……!」
総司の目が暗闇でぎらりと光った。
憎き、近藤局長と土方さんの仇、朧の姿を目の前で見ているかのように。
「わかんねえけどさ。霧が晴れるまで、下手なことはしない方がいいらしいよ。変な呪術にかけられるかもしれな
いし」
「くそっ!」
どういうことなの?全然わからない。
近くにいる敵の、もののけと同化した人間と、銀月さんたち、純粋なもののけたちが衝突したってことみたいだけど。
どうしてそんなことに?
朝が近づいてくると、霧はだんだんと晴れてきた。



