「なんだこれは?」
「土方先生、どういうことでしょう?」
起きてきた味方に声をかけられる。
「わからん。警戒を続けろ」
霧の中からは、不気味なくらい何の音もしなかった。
いくらのぞいてみても、何が起きているのかわからない。
苛立ちと不安が募る中、突然足元に白い光が飛び込んできた。
「あ!」
平助くんだ。
察したあたしは、慌てて味方から離れて木陰に隠れる。
「平助くん、これはどういうこと?」
話しかけると、光は狐の姿に変わった。
「詳しいことはわからない。俺と一が最後に見たのは、大量のもののけと、新政府軍が衝突するところだった」
「もののけと敵が?」
「例の、もののけと同化した人間たちだよ。気づかなかったのも無理はない。何の足音もしなかったんだから」
こそこそと話していると、総司が遅れてやってきた。



