幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



総司の気持ちが伝わってきて、胸が痛くなる。


こんな突然の別れを、簡単に受け入られるわけがないんだ。


そうこうしているうちに、土方さんの胸がまた光りだした。


魂が、体を離れようとしている。


「……おもしれえ夢だったなあ、総司よ……」

「土方さん!ダメだ!」


泣きじゃくる子供のような総司をなだめる、優しい土方さんの手。


それが、ぴたりと止まった。


そして、布団の脇に伸びる。


「いい加減……覚悟を決めやがれ!」


強く響く声が、部屋中に響いた。


あっと思ったとき、総司の腕から力が抜けていく。


「……なん、で……」


総司が土方さんの手を離し、自分の胸をゆっくりと触った。


その手に、べったりと赤い血がつく。


「総司!!」


一瞬にして、全身に鳥肌が立った。


総司の胸に、土方さんの脇差が突き刺さっていたから。


支える間もなく、総司は倒れこむ。