「はい」
「お前は……いっつもへっぽこで……失敗ばかりしやがって……」
「ごめんなさい……」
「でも、池田屋での働きは……大したもんだったぜ……」
土方さんはうなだれるあたしの頭を、空いた手で優しくなでた。
「総司が弟なら……お前は妹みてえなもんだった。
もっと……可愛がってやりゃ……よかったな。
バカだとは思ってたが……決して、嫌いじゃ……なかったぜ」
この人は……どうして、いつも憎まれ口ばかり……。
言い返そうと思うのに、溢れてくる涙が喉をふさいでいるみたいに、声が出ない。
「これからも総司を、頼む。俺の大事な弟分だ。
見た目が俺になっちゃあ嫌だろうが、最後まで……面倒見てやってくれ」
「は、い……」
もう、土方さんはとっくに覚悟していたんだ……。
そうじゃなきゃ、こんなにすらすらと最後の言葉が出てくるわけがない。
彼の最後を予感して、涙が止まらない。



