幕末オオカミ 第三部 夢想散華編


そ、そんなめちゃくちゃな。


総司の魂を土方さんの体にくっつけちゃうってこと?


いくら総司の体がボロボロだとはいえ、そんなこと……。


「できません。できるわけないじゃないですか」


総司は勢いよく首を横に振る。


「そんなことしたら、土方さんがいなくなってしまう」


「どうせ、今のままでも助からねえんだ。
二人死ぬよりゃ、一人でも、助かった方がいいだろ」


「俺はそうは思えない」


総司はぎゅっと、土方さんの手を握る。


あたしも思わず、その手に自分の手を重ねていた。


総司の気持ちが伝わってくるみたい。


近藤局長に続いて、土方さんまで失ってしまったら、今度こそ本当に壊れてしまうかも。


指先から、悲しみが、不安が、伝わってくる。