幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



虚ろになっていく目で、土方さんはときどき息継ぎをしながら、懸命に話す。


「俺の魂は、もうダメだろう。
近藤さんと同じように、滅ぶしかねえ……ようだ」


呪符にくるまれ、押しつぶされた近藤局長の魂。


あのときと同じように、土方さんの魂も滅ぼされようとしている……。


「でも、この体は……まだ、使えるはずだ」


土方さんはゆっくりと、総司の方を向いた。

そして、京にいたころのように、口の片端を上げてにやりと笑う。


「総司……。お前に、この体をやるよ」


……え……?


「は……?土方さん、なに、言って……」


この体をやるって……どういうこと?


「お前は……俺の逆だ。
魂は生きているが、体が先に滅びようとしている」


「それは……」


「だから、俺の体をやるって言ってんだよ。
斉藤に魂くっつけてもらって、使え」