幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



「なんとか助けることはできないでしょうか?」


近藤局長のときは、至近距離から術をかけられ、あっという間に魂が抜かれてしまった。


今回も手遅れになる前に、何とかしなきゃ。


「俺も何とかしたいと思って来たんだが、見たこともない呪符だ。
術の本質がわからない。どうしたらいいのか……」


そんな……斉藤先生まで頭を抱えてしまうなんて。


あたしと平助くんもどうして良いかわからず、困って顔を見合わせた。


そんなとき、ふっと土方さんが目を細く開ける。


「土方さん!」


「……お前たち……斉藤……悪かったな、急に呼びつけて」


土方さんはふらりと上体を起こす。


「楓、総司を呼んでくれ……」

「あっ、はい!」


そういえば、総司をほったらかしだった。


あたしは急いで総司を呼びにいく。


彼は横にはなっていたけど目を開けていて、すぐに起き上がって土方さんの元へと駆けつけた。