部屋に運ばれた土方さんに水を持っていくと、彼は既に布団に横たわっていた。
斉藤先生と平助くんが、心配そうに見守っている。
「斉藤先生……」
土方さんの傍に座り、あたしは朧が言っていたことを斉藤先生に話す。
黙って話を聞き終えた斉藤先生は、眉根にシワを寄せて小さな声で返事をした。
「……その忍の言うことは、単なる脅しではないだろう」
ということは、本当に土方さんの魂が体から離れかけてしまっているということ?
すがるように見つめると、斉藤先生は懐から朧の呪符を取りだした。
「土方局長は、この術の察しがついていたようだ。
お前が届けてくれた文に、『自分はもう長くないかもしれないから、戦闘がひと段落したら帰ってきてほしい』と書いてあったから、驚いて急いで来たんだ」
土方さんがそんなことを……。
「近藤さんと自分が同じ術にかかっているかもって、覚悟はしていたんだね」
平助くんも深刻な表情。



