幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



「そんなの、信じるもんか!」


土方さんが、呪いで死んでしまうなんて。


「信じるか信じないかは、お前の勝手だ」


朧はそっと、足を離す。


「どうする?それでもまだ、新撰組と共に行くのか?」

「え……?」


体を起こしながら、あたしは朧を見上げる。


「その血は改良の余地がある。
これから新しい呪いや毒を受ければ、もっと強い血が作れるかもしれない」


「だから?」


「俺と共に来るか?実験材料として、お前はとても興味深い」


……実験材料。


そう言われて一緒に行くやつが、どこにいるか!


総司の体が治せるなら改良したいけど、こんなやつに好きにされるのは、我慢ならない。


「絶対、いや!」


立ち上がると、ふらりと足元が揺れた。


くっそう、情けない……。


「……戦うなって言われただろ」


不意に、後ろから肩を抱かれて支えられた。