「呪術なんか……そんなものに、負けたりしない」
あたしの血がある限り、何度だって助けてみせる。
今、土方さんを失うわけにはいかないのだから。
「お前の血で、呪いを消せると思うか。それが愚かだと言うのだ」
朧は銀色の前髪を揺らし、くつくつと喉で笑う。
何がおかしいの?
「確かにお前の血は貴重だ。しかし、その血はどうやってできたか知っているか?」
「それは……両親が、毒や呪術をあたしの体に……」
「そうだ。お前はあらゆる病原体や毒、呪術を薬師の両親によって投与され、それに耐えられる体液を作ることのできる体を手に入れた。
しかしそれは、その時点での『あらゆる病と呪い』に適用できるということだ」
どういうこと?何を言っているの?
朧はくぐもった声で続ける。
「つまり、お前が幼いころからあった病気や呪いには、その血は有効だ。
しかし、最近出てきた新しい病や呪いには効かないということ。
その証拠に、お前の両親はその頃なかった伝染病で死んだ」
「そんな!」



