「どこがくのいちだよ……すげー音立てやがって」 「あんな足音させる忍、あいつだけだよな……」 声をひそめてるつもりだろうけど、聞こえてるっつうの。 あとで二発殴ってやる。 今はさっさと忍装束に着替えて出かけよう。 馬で駆けて、近づいたら走ればいい。 おっと。文が濡れないように、油紙で包んでいった方がいいか。 あたしは手早く用意をすますと、総司につかまらないうちに雨降る戦場へと向かった。