その翌日、空はどんよりと曇り、こらえきれなかった雨粒が会津の地を濡らしていた。
「列藩同盟軍は兵力を再集結させ、白河城へ進軍する……か」
今朝平助くんが運んできた、斉藤先生からの文を読み、土方さんは格子の外を見た。
雨が降りだし、部屋の中は蒸し暑くなってきている。
「例の呪符のことは?」
「斉藤もそれどころじゃねえだろ」
どうやら、呪符については何も書かれていないみたい。
そりゃあ、今日白河城に攻撃開始するんじゃ、斉藤先生も忙しいよね。
「こんな雨じゃ、旧式の銃じゃ辛いな」
「着火に手間取るでしょうね。同じ条件でも、新式だと少しは早いんでしょうか」
「たぶんな。斉藤たちは斬り込み隊だろうけど」
なるほど、相手が銃の着火に手間取っている間に、斉藤先生たちが斬り込むというわけか。
「土方さん、俺、温泉のおかげか体調がいいんで……」
「却下だ。」
総司が言い終わる前に、土方さんはアッサリ却下。



