たしか、原田先生は伊予松山藩の出身だったはず……。
もちろん、自分が行って見たわけじゃないから、それが本人だと断定することはあたしにも総司にもできないけれど。
「全滅……したってことは……」
もしかしたら、原田先生も……。
「まさか!」
原田先生は強かったもん。
簡単にやられたりしない。
きっと、どこかで生き延びているはず……。
「泣くな。死んだって証拠はどこにもないんだ」
うっかり涙がこぼれて、横にいた総司が頭をなでてくれた。
「そう、証拠がない。別に左之の死亡報告をしようと思ったわけじゃねえよ」
きっと土方さんは、原田先生が戦い続けていたことを教えようとしてくれただけなんだ。
あたしたちは取り残されたんじゃない。
永倉先生も原田先生もみんな、同じ空の下で、一緒に戦っているのだと。



