「ウソだ!」
あたしは局長の胸に手を当てた。
そこからは、もうなんの振動もしない。
同じように脈を計っても、口元に手を当てても、何の反応もなかった。
嘘だ……局長が、死んでしまっただなんて……。
「せん、せい……」
総司ががくりとその場に膝をつく。
その瞬間、悲鳴が耳をつんざいた。
「きゃあああ!」
「人斬りだぁぁっ!」
気づけば、周りの景色が結界を張られる前のものに戻っていた。
見物人たちが倒れた加納たちの遺体や、朧の姿を指さして声を上げる。
すると控えていた敵の兵が、銃を持ってこちらに走ってきた。
「ダメだ総司、逃げよう」
平助くんが局長の遺体をそっと地上に横たえる。
「嫌だ!近藤先生と、一緒に帰るんだ!」
総司が怒鳴ると、こちらに銃弾が撃ち込まれた。
気づけば、銃を持った敵に囲まれていた。
「しょうがない……行くよ、銀月、楓!」



