その瞬間、呪符は銀月さんの顔をかすめ、光の玉に向かっていき……。
それが放つまぶしい光に飲まれた。
──バシュゥッ!!
鉄砲でも大砲でもない、聞き覚えのない音が響いた。
何が起こったか、わからない。
呆然と立ち尽くしていると、空は布を引き裂くように、どんどん浅葱色に戻っていく。
「結界が……」
結界が解けていく……。
「俺の使命は果たした。あとは好きにしろ」
『待て!』
着地した銀月さんが攻撃しようとしたけれど、朧は煙幕を投げて一瞬で姿を消してしまった。
『おのれ……忍風情が!』
銀月さんが怒鳴っている間に、浅葱色の空を見上げて光の玉を探す。
あの光……局長の魂は、どこにいってしまったの?
どんなに探しても、空には太陽が光っているだけ。
他のものは見えない。
「近藤さん?近藤さん!」
平助くんの声が聞こえ、全員がそちらに向かう。
総司も咳き込みながら、なんとか局長の元へ寄った。
「さっきまで温かかったのに……!」
平助くんの声が悲痛に歪む。



