「近藤さんを頼むよ!」
頼まれたあたしと銀月さんは、近藤局長を庇うように立つ。
「うらぁああっ!」
総司が刀を振り下ろす直前、加納の腹から下が突然膨張した。
そして伊東と同じ、蛇のような腹に変わる。
その鎧のような固い皮膚で、総司の剣を受けた。
──ガキイィィン!
刃こぼれしてしまいそうな勢いで、両者が激突する。
「ちっ!」
総司は舌打ちをし、一度加納から離れた。
もう一人の敵も同じように変身し、平助くんは刀をおさめた。
そして狐の姿に変身すると、全身の毛を逆立てて敵をにらみつける。
敵の体は固く、普通の斬撃ではなかなか倒せないから、もののけの力を使おうというのだろう。
「総司、朧を狙った方がいいんじゃない?」
あたしたちの目的は、近藤局長の奪還だ。
結界さえなくなれば、敵をまきながら逃げられるかもしれない。
「ここで逃したら、こいつらはまた近藤先生を襲うだろう。禍根はここでなくしておく!」



