幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



「うん。いいよ。あたしも一緒に行く」


総司の言動に、なんの矛盾がある?


人間として死ぬにしたって、もののけになるにしたって、そこには新撰組を想う気持ちが一番にある。


そんな総司が、あたしは好きだ。


総司がそう決めたなら、最後までついていくまで。


「いいのか」

「あたしだって、局長が死んでしまうのなんか絶対に嫌だもん」


総司がもののけになって、あたしを忘れてしまったとしてもいい。


思い出なんかよりずっと大事なのは、今を生きている命を守ることだから。


「待ってよ!俺も行くよ!」


平助くんが声を上げる。


「平助、お前まで……」


「土方さん、無理しないでちゃんとおとなしくしててくださいよ?
さっ、そうと決まったら早く行こう、銀月」


あたしたちに囲まれ、銀月さんは珍しく困った顔をした。