昨日や今日同化したならともかく、新撰組が京にいた時期から、敵側のもののけとの同化は進んでいたはず。
長いこと人の姿からもののけの姿になることを繰り返していれば、それだけ命が削られる……。
「ひでえな。こいつらは岡崎一族の操り人形にされたってことか」
平助くんがまだ向かってくる敵の笠を咥えて跳ぶ。
あたしは慌てて苦無で敵の足を止め、後頭部の呪符をはがした。
「人聞きが悪い。我らは薩長に請われた通りに力を貸してやっただけのこと」
悪びれず、忍は言い放つ。
「こいつらも限界が近づいてるってことか……」
総司が少し同情するように、敵を見渡した。
「よし、お前たちは後退しろ。あとは人間だけでもなんとかなるはずだ」
副長は刀を持ったまま、待機していた味方に叫ぶ。
「大丈夫だ!俺たちは勝てる!撃て!」
「お……おう!」
まるで夢をみていたような顔をしていた味方たちは、副長の怒鳴り声でやっと起きたみたい。



