「あっ、あれは!」
くるりと回転して倒れた敵の後頭部に、あるものが見えた。
それは呪文が書いてある呪符のようなもの。
きっとあれでもののけの力を引き出し、忍の言うことを忠実に聞くように術がかけられているんだ。
「術者を殺さなくても、あの呪符を取れば……!」
「日没まではもののけの力を封じることができる、か」
副長は刀を抜き、敵の笠を狙って次々になぎ払った。
「ちっ。たった4人だ。さっさと片付けろ!」
忍に命じられ、敵があたしたちを取り囲もうとする。
後列の敵からは銃弾が撃ち込まれ、あたしたちはそれを避けながら敵の刃に向かった。
「てやっ!」
苦無を敵の頭に向かって投げつける。
けれど、振り下ろされた剣に撃ち落とされてしまった。
一度後退すると、背後に敵がいてにやりとこちらを見て笑った。
「くそっ」
横になぎ払われた剣を咄嗟にしゃがんで避け、ついでに足払いをかける。
ひっくり返った敵から笠を剥ぎ取り、後頭部の呪符を無理やりにはがした。



