幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



そんなことを思いながら最後尾についていくと、何かが燃えるような焦げ臭いにおいが強く鼻をついた。

どうやら、城の門にだいぶ近づいてきたみたい。

ふと空を見上げると、太陽がいつの間にか真上から西の方へと傾きつつあった。


「撃ち方用意!」


茂みの中に隠れながら、こっそり前線の方へ近づくと、副長の声が聞こえた。

燃え続ける城の門が開き、敵の銃弾が放たれる。


「撃てっ!」


それにもひるまず、防御用に立てた板の間から、味方も撃ち返す。

しばらく激しい攻防が続いたが、だんだんと敵からの銃の音が少なくなってきた。

その隙をつき、副長は城内に入ろうと、味方に指示を出す。


「行くぞ!俺についてこい!」


副長が刀を抜くと、新撰組隊士たちも立ち上がって刀を抜く。

そして、まだ銃弾が飛んでくる道を、風のように駆け抜けていった。


「前列、前へ。様子を見て後列もついてこい!」


副長がそう言っている間に、門の方で鋼がぶつかる音が聞こえてきた。

銃声も相変わらず響き、悲鳴まで混じる。


恐れずに斬り込んでいった新撰組隊士たちに続き、他の幕兵も刀を抜いた。


門の付近で刀と銃が入り乱れた大乱闘が始まり、戦いは熾烈を極める。