「おい、てめえら!何していやがる!誰が人間同士の戦いに首をつっこめと言った!」
刃同士がぶつかる音の中、聞きなれた怒号が響く。
振り返ると、副長が鬼のような顔で立っていた。
「やべっ」
総司は悪戯を見つけられた子供のような顔をして、慌てて刀をおさめた。
「あのですね、敵が後ろから不意打ちしようとしてたから……」
平助くんがごにょごにょと言い訳をしていると、副長が腰に差していた刀に手をかけた。
「命令違反するやつは、命がいらねえと見なすぞ」
「げっ!」
「ひゃああ、勘弁だよ~!」
すらりと刀を抜く副長から、総司と平助くんはすごい速さで後ずさり、敵も味方もいない茂みに隠れた。
「いつもいつも、俺の見せ場を邪魔してんじゃねえよ!」
そう怒鳴ると、副長は今にも敵に斬られそうになっていた味方の方に突っ込んでいった。
刀を振り上げた敵の心臓を片手で一突きにすると、その勢いで敵の体が後方へ吹っ飛ぶ。
「こいつが司令官だ!やれ!やれ!」
敵の大きな声が藪の中でこだました。
すると、数人の敵がいっせいに副長に向かってくる。



