朝、鳥のチュンチュンと飛びまわる声で起きた私たちは、

トランプやかるたやUNOが混ぜり合い散乱した布団の上から飛び起きて、
慌てて用意した。

「今日、俺昼からにする~~」

また布団に潜ってしまった葵を皇汰に頼むと私は学校へ向かった。

これ以上は遅刻やサボりは厳禁だから。





教室に駆け込むと、さっそく皇汰の隣、窓際の一番後ろの隣の席に新しい机と椅子が用意されていた。

来週から、あそこに葵も居るんだと思うとやっぱり変な感じがするけど、葵は多分凄く嬉しそうな顔をすると思う。

人懐こい、前向きな性格をしているんだから。

私が、花忘荘からいなくなってもこれなら寂しくないね。

なんてらしくないことを思いながら。