「早く泣き止め。俺が泣かせたみたいじゃん」
「そうですね……ふふっ」
「こんな時に笑うなよ……」
アタフタしてる一宮さんが少し面白かった。
いつもは無愛想で、
冷静沈着な人だから。
「あんたといると、調子狂うけど……楽でいい」
「それって……」
「何……?」
「楽しいって事、ですか……?」
おめでたい解釈だが、そう思いたい。
私は一緒にいると、安心する。
殺し屋なのに心からホッとするの。
「ま、そう解釈したいならすれば?」
「じゃあ、そうします」
私がそう言うと、一宮さんは一瞬だけ小さく笑った。

