月光の下





一宮さんは、もうそこまで考えてるんだ。


まだ若いのに。
死の事を……もう視野に……。





「っ……」



わかってる。
殺し屋は本来なら、あってはならない職業。


卑劣な犯罪行為。




警察に捕まる可能性は否めない。


常にリスクがある。


絶対大丈夫なんて保障は存在しない。





「帰りますね……」



これ以上ここにいたら、泣きそうだったから帰る事にした。






「……そう」


「また、来ますね……」


「ありがとな。包丁」


「い、いえ……」



頭を下げて、お店を出た。