「お前……小動物みたいだな」 「しょ、小動物!?」 顔を上げた瞬間、目に映ったのは、口に手を当てて笑う一宮さんの姿。 わわっ!! こんなの、反則……。 嘘、みたい……。 笑ってる。 あの一宮さんが、今、笑ってる。 無表情なのもいいけど、笑った顔も……綺麗。 「笑わないでくださいよ……」 「あー、悪い悪い」 「もう……」 私はこの時、 息苦しい家や学校の事、 嫌な事を何もかも忘れていた……。 「で、何しに来た?」 「あ……」 そうだ。 ここに来た目的は……。