月光の下






「何で顔真っ赤にしてんの?」



鋭い指摘をさて、ビクンとなる体。


こころなしか、
彼が少し笑った気がした。





「熱でもあんの?」


「……あ、の」


「何?言いたい事があるなら、正直に言ったら?」




少し身を乗り出して、
彼は更に私を凝視した。



距離が……近い……。




意地悪だ。
わざと、やってる?





「そんな……見ないで、くださいっ……」


「何で?」


「だって……恥ずかしいっ……」




耐えられず、両手で顔を覆ってその場に座り込んだ。