月光の下







彼の口から吐き捨てられた言葉は、静かな室内に重く響いた気がした。




「じゃあ……殺してくれないんですか?」


「……」


「私を、生かすの?」




部屋は電気を点けてない。
暗いから、彼の表情はよく読み取れない。



ただ、
窓から差し込む月明かりだけが、私達を照らしていた。





「私の事なんて、殺してくれていいですよ?生きてても無意味ですから」



そう笑顔で言えば、彼は鼻で笑った。