月光の下






少しの沈黙の後、一宮さんはフッと笑った。


そして私の頬に手を添えた。




予想外の行動に、思わずビクっと反応した。







「死にたいのか?」



その声は、どこか温かくて優しさを含んでるように聞こえた。


頬に添えられた彼の手に、自分の手を重ねた。






「はい。私もう、死んでいいって思ってますから。明るい未来なんてない。高校3年なのに、進路も決まってない崖っぷち状態。誰からも愛されず、必要とされてない」



自分で言ってて、悲しくなった。





「だからもう……何もかも終わらせたいんです。家族に、復讐してから」



どんなに罵られても耐えてきたけど、さすがにもう我慢の限界。