「涼~、今日ぐらい俺と一緒に飯食おうぜ~」



タイちゃんが、涼くんに絡んでいる。




だけど涼くんは、それを振り切って教室を出てきた。




「あいつ、うぜぇ。俺らの時間、邪魔する気だし」



側に来て耳元でそんなことをそっと囁く涼くんに、



今日もあたしはドッキドキ!









こんなの、他の人からしたら全然想像もつかないんだろうけど。



さっきまで、あたしを鬱陶しそうに見ていた涼くんだしね。



「桃の誕生日、なに買っていいかわかんねーんだよ。相談に乗ってくれよ!!」



タイちゃんが、涼くんを追いかけてくる。



そういえば、桃ちゃんそろそろ誕生日…。