本番まであと10分。



私は、空港の近くにテントを張った控え室で、息を整える。


メイクもしていて、可愛い服をきている

大人っぽい服に。



台本はきちんと、頭の中に入っている。


大丈夫。


キスシーン、いっぱいあるけど…。

できる。


初ドラマ。成功させないと。



〈星羅さん、本番5分前です、来てくださーい〉

『はっはい!!』



あー、緊張してきたっ!!

せっかく整えたのに…!!


いっ行かなきゃ!!



控え室をでて、空港の入り口に向かった


そこには、もう幸兎が待っていた。




『よろしくお願いします』

「こちらこそ、よろしくな」



あ。もう立ち直ったみたい。



よし!大丈夫、大丈夫、できるできる




〈本番でーす!〉

『はっはい!!』



まず、私一人。