ーー〈…知らない子がここにいたのね…〉



そんなに有名なんだね。その雅兎って子。



ーー〈雅兎君は、顔もいい、演技もいい、女子だけじゃなく、男子にも人気がある子よ!!〉



男子にも…。なんか、すごいね。



『そうなんですか』


ーー〈まぁ、会ってみれば分かるから!
いきなりだけど、明日、事務所きてね!
じゃあね~!〉



プツッ ツーツーツー


明日か、本当にいきなりだね。


私は、電話のきれた携帯をポケットにしまい、家に帰った。