未琴の言葉を遮ってそういった。

一緒にいる?見つかる可能性が高まるでしょ?

姫になれば、族情報に広まる。

そこで、不死鳥が気づく。



「姫になれ」

『いや』

「なんでだ?」

『守られんのはいや』

「自分の今の状態わかってんのか?」



あんたらがここにつれてこなければこうはならなかったでしょ?

全部あんたらが仕掛けたことでしょ?

最悪。



『わかってるからいってんでしょ?』

「なら姫になれ。じゃねーとお前があぶねー」

『あんたらがここにつれてこなければこうはならなかった。
全部、あんたらが仕掛けたんでしょ?
他の族の下っぱとかに見られれば私に危険がある。
それをつかって私を姫にする。
全部あんたらが仕掛けたんでしょ?』



五人は驚く。

バレないと思ってたんでしょ?

バレバレ。私は族の者だよ?普通にわかる



「フッ。頭いいな」



それぐらい普通でしょ?



「姫になんないの?」

『なるわけないでしょ』



春が悲しい声で言う。

私はそれを気にせずに言う。



「でも、お前の身があぶねーんだよ?」

『ネットに私が姫じゃないって回せばいいでしょ?』