ーー「お前、また一人でいくきだろ?」

『…麻貴…。ごめん。きるね』


ーー「おっおい!!」


ピッ


ごめんね。麻貴……



『ふぅ…、で?話の続きでもする?』

「…いい。雅、お前はもう海霸に近づくな

一生だ」


幸兎が殺気を出して睨みつけながら言ってきた


あぁ。また言われちゃった。

まぁ、これもみんなの…ため…



『クスッ、ごめんね~?

私は裏切り者だから~、もう信じなくていいよ~?その方が楽だしね♪

あんたらも、楽でしょ?
裏切り者の私が消えてくれて』


「あぁ、そうだな。
裏切り者はいらねーよ」

「ははっ、いくぞ。雅」

『うん』


涙をこらえながら未紀のバイクに乗った


また、始まるんだ。あの暗い部屋で、また、痛め付けられるんだ…

自由をもらえたとしても、どうせもとどうり。

私は、こう言う運命なんだよ。

なんて、残酷なんだろう…



『それじゃーねー♪』

「さっさと行ってください。
じゃまです」

『はいはい、だして』



未紀のお腹に腕を回して未紀のバイクが走り出した。

腕を回したくないのに…

この背中は、すごく冷たくて、さみしい…

麻貴の背中は、暖かくて、安心する…


正反対な二人だな。